入選作品が決定しました!

第7回雑司が谷フォトコンテストにたくさんのご応募ありがとうございました!

<特別審査員(日本大学芸術学部写真学科 田中里実 教授)からの全体講評>
今年度の審査を行った結果、選ばれた作品は良い意味で手慣れているというか、写真が上手だなという感じを受けました。特に最優秀賞の作品は光の使い方が秀逸で、構成もいいですし、なんともいえない雰囲気のある写真に仕上がり、飛びぬけて良かったです。やはり、良い写真というのは専門家であろうとなかろうと誰が見ても、良いものは良いという代表的なものだなと思いました。
他の作品も本当に素晴らしくて、微妙な差であり、どれにしようか迷う写真ばかりでした。写真を通して街を知っていただくことは大事なことだと思いますし、写真を撮ると今まで見ていた何気ない風景に何か新しい発見があったりするので、このコンテストはとても有意義なものだと思っています。
また、中学生以下の方がたくさん参加していて驚きました。写真を通して大人では気づけない身近な町の姿や色々な発見に感激してしまいました。

最優秀賞

黄昏時

投稿者:moto/石井元章

暗くなりだした街の中で灯りがともる食料品店に心惹かれ、大事にしたい光景と感じて撮影しました。

<特別審査員からのコメント>
商店の明かりだけで周りが暗く夕焼け後の美しい空を背景にした印象的な写真です。このような写真を撮れる作者の写真センスの高さに驚きました。

優秀賞

  • 鬼子母神の守り猫

    投稿者:みどり

    鬼子母神の境内はいつも数匹の猫が出迎えてくれ、ここの守り猫の様に感じました。

    <特別審査員からのコメント>
    大銀杏とその記念碑をうまく組み合わせて構成し、猫ちゃんの位置が絶妙に良い位置に配置したことがこの写真の良いところです。シャッターチャンス見逃さなかった作者の勝利です。

  • 夏市

    投稿者:s×8/仁平 芹

    雑司ヶ谷の夏の風物詩、鬼子母神の【夏市】。3年ぶりに足を運んだ夏市から何気ない日常のありがたさを改めて感じることができました。かつての日常を取り戻しつつあるように感じられる1枚です。

    <特別審査員からのコメント>
    コロナで中々開催されなかったお祭り。やっと戻ってきたお祭りを良い雰囲気の暗めの露出で表現してくれました。コロナの影響で皆がまだマスクしているところも時代の記録としても素晴らしいです。

  • 春はもうすぐ

    投稿者:kazu/吉田和子

    大鳥神社の紅梅。鳥居と都電の3ショットです。

    <特別審査員からのコメント>
    梅の花の鮮やかなピンクと背景の配色、鳥居の形などをぼかした構図とテクニック、これらのことがよく考えられています。梅の花の美しさと春が来た明るさがとてもよく表現されています。

  • 大雪の日

    投稿者:ぽん/兜木惇平

    待ちに待った大雪の日。
    東京とは思えない瞬間に出逢えました。

    <特別審査員からのコメント>
    写真表現において雪の日を表現するのは難しい表現の一つです。雪が降る様子と構図やタイミング、うまく表現してくれました。

Aエリア賞

  • シンボル今昔

    投稿者:やさしさライセンス/飯塚 昇

    古から雑司が谷の地のシンボルであった鬼子母神堂。
    新たな豊島アートカルチャーのシンボルとして登場したIKEBUS。
    その二つが偶然揃って撮ることのできた一枚です。

    <特別審査員からのコメント>
    とてもユーモラスな写真になりました。このような発見も大事ですが、背景の処理や横線の水平や文字の位置など丁寧に写真を撮っていることがよくわかります。この丁寧さが良い写真を生み出しました。

Bエリア賞

  • 折り重なる時代のレール。

    投稿者:bb/前川将彦

    大正からの線路と令和になり、再度工事を行っているこの場所を見ると、4つの時代にまたがるこの線路が特別なものということがわかる。これからもこの場所は雑司ヶ谷の貴重な財産です。

    <特別審査員からのコメント>
    余計な色を排除したモノクロ写真として仕上げたことが良い雰囲気の写真として仕上がりました。写真として邪魔になる電柱や電線、工事中の箇所などが逆に良い効果として見るものを惹きつけます。

審査員特別賞

  • お披露目

    投稿者:Jura株式会社/矢﨑祐基

    3年ぶりの御会式開催。
    当時2歳でついていくのがやっとでしたが、纏が振れる程成長しました。

    <特別審査員からのコメント>
    被写体となった少年が纏を本格的に振れるようになったときの写真だそうです。少年の表情がとても良い写真です。これは少年の表情も素晴らしいのですが、この写真を撮ったご家族の愛がひしひしと感じる心温まる写真です。それゆえに惹きつけられるのでしょう。

  • フランク・ロイド・ライト

    投稿者:ベース/粕川偉三男

    明日館にて。ライトのイラストと背景のビル群を狙ってみました。

    <特別審査員からのコメント>
    自由学園明日館を設計したフランク・ロイド・ライトをオマージュしたステンドグラスですね。とても美しいステンドグラスを発見し写真にした作者のセンスが光ります。

WEB投票賞

  • 元旦の都電

    投稿者:坂東勇介

    アングルを、雑司が谷の赤い幟、都電、後ろのビル、3ヶ所に合わせるように工夫しました。赤い幟と元旦の青空のコントラスト、ビルに反射する夕日が、きれいだったので撮影しました。

中学生以下部門

最優秀賞

もうひとつの世界

投稿者:おにぎり/井戸田彩那

雪解け水に映った鬼子母神が神秘的に見え、思わずシャッターを押しました。

<特別審査員からのコメント>
水たまりの写り込みをうまく利用した作品になりました。写真は発見の連続です。このような素晴らしい発見を続け、見逃さないでください。

優秀賞

  • 未来をになう、冬

    投稿者:ちーち/齋藤千瑳

    フェンスに雪の結晶の装飾がされていました。今まで見たことがなかったので珍しいしかわいいと思って撮りました。

    <特別審査員からのコメント>
    身近な被写体に美が潜んでいます。それを発見することが良い写真につながります。タイトルも哲学的で良いですね。

審査員特別賞

  • 世界で一番綺麗な皆既月食

    投稿者:ハナッペザエモン/福冨花奈

    今までで一番綺麗な写真が撮れました。自分のお気に入り写真です。

    <特別審査員からのコメント>
    皆既月食の日を撮影した写真ということですが、月がわずかに写りメインの被写体とはなっていないのに、不思議な魅力を持つ写真となりました。人がまばらで月を見ている人もいれば全然気にしていない人もいて、また街の明かりの色合いも良い感じです。暗い夜にブレずに撮影した技術的な面も良いですね。