雑司が谷トピックス

アーカイブ

公開日:2017年03月23日

雑司が谷旧宣教師館

区内最古の木造洋風建築である旧宣教師館は、明治時代に布教のため来日したアメリカ人宣教師ジョン・ムーディ・マッケーレブにより、明治40年(1907)に自宅兼布教活動の拠点として建てられたものです。カーペンターゴシック様式を用い、屋根窓に半円アーチを施して下見板張りの外壁は、19世紀後半のアメリカの郊外住宅を模した様式といわれ、都内でも貴重な洋風建築です。
マッケーレブは、敷地内に雑司が谷教会を建てたほか、幼児教育や英語教育にも力を注ぎ、雑司ヶ谷幼稚園、雑司ヶ谷学院を開設しましたが、太平洋戦争前夜の昭和16年(1941)、在日米大使館の勧告により帰国を余儀なくされました。
その後、建物は売却され、40年余り日本人が住んでいましたが、マンションに建て替えるという話に保存運動が高まり、昭和57年(1989)に豊島区が取得。保存修理された後、平成元年(1989)から一般公開されています。平成4年(1992)には、豊島区指定有形文化財、平成11年(1999)には、東京都有形文化財に指定されています。入館無料。

バックナンバー
SHAREFacebook twitter LINE